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新時代の幕開け

 先週末、地区大会へ参加された方々、大変お疲れさまでした。「素晴らしい国、日本に告ぐ」という演題で講演されたケント・ギルバート氏は、我々日本人以上に日本を愛し憂えておられていることに、感銘を受けるとともに勇気づけられるものでした。

 

 一夜明け、日曜日に執り行われました「祝賀御列の儀」いわゆる「即位パレード」に、日本列島が祝賀ムードに包まれ、およそ12万人もの人々が沿道に詰め掛けて、30分にわたる世紀の祭典を祝福しました。

 約30年ほどの時を平成が繋ぎ、新しい元号である「令和」の時代が名実ともに始まった瞬間でもありました。

 西暦に対して日本特有の和暦と呼ばれる元号の始まりは、飛鳥時代の孝徳天皇が定めた「大化」にまでさかのぼることになります。一番最初の元号である「大化」が制定されて以降、今現在に至るまで231の元号が生まれています。

 明治以前は天災や飢饉、疫病の蔓延や彗星の出現のほか,不吉であると考えられている出来事が起こったタイミングで、改元されていました。明治以降になると、皇位を継承するタイミングで改元するようにと定められたために、最近は以前に比べ改元ペースは穏やかになったといえます。

 

 こうした和暦などの文化があるのは日本特有の文化であります。

 和暦のようなものがない国がほとんどなので、受け継いでいくべき重要な文化であることは間違いありません。

 元号は特定の時代を表す呼称として、日本の歴史と密接につながっており、日本で生活をするためには欠かせない知識となっています。応仁の乱、明治維新、天平文化、元禄文化などその時代におこった主な出来事であったり、その時代の文化や思潮にも反映されているといえます。

 その時その時で深い意味合いが込められている和暦ですが、平成は平らかに成るという意味が込められており、平和が本当の意味で達成されてほしいとの願いが込められていました。

 

 新しい元号の令和ですが、令和の時代も、「人々が美しく心寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」という意味が込められているそうです。平成の世以上に、夢と希望に満ちた恒久の平和と繁栄を願いつつ、私自身も気持ちを新たにするきっかけとなりました「世紀の祭典」でありました。また地区大会と併せて、たくさんの学びの時間に恵まれた先週の土日でありました。