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不易流行

 不易流行とは松尾芭蕉が「奥の細道」の旅の間に体得した概念であると言われています。

「不易」は永遠不変なるもの、「流行」はそのときどきに応じて変化してゆくものを意味します。両者は、一見対立するように思われますが、基はひとつであり、不易が流行を、流行が不易を動かす・・との理念であります。

 意味を説明するなら、「永遠に変わらないこと(もの)を忘れず、新しさや変化も同様に取り入れて行くこと」または「新しさや変化を取り入れていくことこそが、実際は永遠に変わらないことでもある」となります。私たちも 『本質的なものを忘れず継承し続けるべきものは継承し、時代のニーズに応えて新しく変化を重ねるべき時には、新しいことに挑戦していく・・・』

 そのような気持ちで、日々会社活動やロータリー活動に励むべきであると思います。

 

 話は変わりますが、みなさんご存じのように本日の例会より例会場が「大村セントラルホテル」様および「きぶん」様に変更になりました。先月25日の9月最終例会の理事会におきまして決議された、緊急の議案でありました。

 大村北ロータリークラブが昭和51年7月28日に設立の承認を受けて以降、44年もの長きに渡り、大村北ロータリークラブの例会場としてご尽力をいただいた「長崎空港観光ホテル」様が、先月末日をもって営業を停止されたことを受けての緊急措置でありました。

 「長崎空港観光ホテル」様及び岡冨さんには多大なる貢献をいただいてまいりました。感謝の言葉をいくら 述べても述べつくせません。僕自身、この現実をすべて受けとめきれていない!というのが今の正直な気持ちです。

 ただし、何があろうとも、大村北ロータリークラブの活動を止めるわけにはいきません。これまで同様北クラブの活動継続のためには、この大きな大きな変化・試練を受け入れざるを得ません!そうです、今我々の目の前で起きていて、それでも前に進もうとしていることこそが、冒頭に申し上げた、「不易流行」であると言えるのではないでしょうか。

 

「長崎空港観光ホテル」様及び岡冨さんへ、長きに渡る功績への感謝と、惜別の情を込めまして、本日の会長の時間といたします。