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言葉は飛び道具です

 令和初となる国賓としてトランプ米大統領が来日され、26日(日)はゴルフや大相撲千秋楽を観戦され、1日中、日本を満喫されたようです。その後に開かれた日米首脳会談も両国にとって今後の課題や体制を確認できた貴重な怪談となったことと期待しております。

また昨日、神奈川県川崎市で通勤・通学時間帯に無差別殺傷事件がおき、何の罪もない19人が襲われ、そのうち1人の男性と1人の幼い命が奪われました。あまりに残酷な事件で皆様も衝撃を受けたことでしょう。度々このような残虐な事件が起こる日本は、本当に平和で安心して暮らせる国と言えるのでしょうか?この事件のように10数秒で19人を切りつける事を防ぐことは不可能だと思いますが、不審人物などを目にした場合、間違いを覚悟の上でも警察等に相談することが必要なのかもしれません。軽い発言かもしれませんが、被害にあわれた方、そのご家族様に心より御見舞い申し上げます。

 

 さて昨日は、業界の総会でした。例年であれば様々な方針や共同事業のあり方で議論され、2時間半程度を要しておりましたが、設立14年で初めて55分で閉会しました。ほぼ決算書と予算案、理事改正の議案で終了しましたが、大切な部分である共同事業受注を誰も口にせず、もし話題にしたら長くなるから沈黙を貫いている様子でした。そこは私も場の空気を読み、黙っておりましたが、今朝は後悔から始まりました。昨日の総会で、今年度中で最も大切な各社の業務受注形態が決定されないままで、重要事項が議論すらされておらず、課題や問題を先送りしただけでした。

誰もが議論すべきことは認識している中で、誰かが口にするまで沈黙を貫く会議は皆様も経験があると思います。もし自分が口にしたら、結局最後には「じゃあなたにお願いします」と責任を取る羽目になるのが目に見えているから、言えない・言わない方が多いのかもしれません。

これまで私も幾度となく誰も言えない問題を口にしてきたつもりですし、最後には責任や役割を担ってきたつもりです。しかし昨日は恥ずかしながら言えなかった事を後悔しています。まだまだ気持ちの弱さや面倒臭さが自分にあるのが本当に残念です。実はこのところ少し疲れきっていました。は言い訳であり、また今日から気を引き締め、日々精進していこうと思います。

随分前の会長の時間で「口は災いのもと」と言いましたが、相手に自分の考えや思いを語る、つまり本音を伝える事は大切です。そのためには言葉を相手に分かりやすく、相手の立場も尊重しながら真摯な態度で話さなければいけません。言葉は飛び道具です。相手を喜ばせるも苦しませるも、言葉でどうにでもなるでしょう。

 

 先日、長崎3区の衆議院議員が佐賀県に対し、まるで韓国か北朝鮮のようだと発言され、その後お詫びをされていましたが、本音を伝えることの難しさから、何も言わないのが利口だと思っておりました。ですが昨日の私たち業界の総会で、何も言わないことも災いの元だということがよく分かりました。結局理事役員が都合がつく日程で調整し、臨時総会を開催しなければいけないので、二度手間となります。

今の時代、失言や言葉の暴力が許されない中、責任を持つよう配慮しなければなりません。「一日5分、ロータリーの実践」も残すところ1ヶ月、どうか日々の生活の中で、言葉使いからも自己の成長に繋げていきましょう。

最後に本日は、白石君と比良君のお話です。楽しみにしております。