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漢字からプラス思考に

 

 今日は大村公園の桜も満開でした。先週末は花見で大勢の人で賑わっていましたが、皆さんはお花見には行かれましたか?また新年度が始まったと同時に、統一地方選挙も始まり、街も慌ただしくなってきました。皆様ご存知のとおり、当クラブの北村タカトシ君が県議選へ立候補をなさいました。北村君の御健闘を心より祈念しております。

 

 さて一昨日4月1日の正午前、大化から数えて248番目となる新元号が「令和」と決定しました。

 恐らく「予想的中!」と言った方は居なかったと思います。報道でもあったように6つの案の中から決定されたそうですが、典拠は古事記や万葉集から選定し、候補として「万和(ばんな)」「万保(ばんほ)」「英弘(えいこう)」などがあったと明らかになりました。元号は、平和的意味が含まれ読みやすく、漢字2文字。さらにローマ字で表記した頭文字が明治・大正・昭和と異なる事、など様々な条件があるようですが、今や世界各国で日本だけとなりました。そもそも元号もですが、漢字は中国から伝わったもので姿かたちから成っているものや、漢字一文字に深い意味を持つものも多く存在します。昔のテレビドラマであった金八先生で話題になった「人」という字は、一人ひとりが支えあって成り立っている。と有名なセリフがありました。よって今日の会長の時間は、漢字からモチベーションをアップしていただくため、今一度、漢字の素晴らしさを再認識していただきたいと思います。

 

 昨今現代人は、パソコンやスマートフォンの普及により、日常的に漢字を書く機会が少なくなり、漢字も、漢字が持つ意味も忘れ去られていくような気がします。先に述べたように、改めて調べてみると思わぬ意味に気付かされ、その様な意味があったのかと納得できます。例えば、心を受け止めることが「愛」だと言われ、「命」という字は、人は一度は叩かれる。と書きます。生きていく中で一度は注意され、厳しく指摘されて成長する。と解釈出来るし、「吐く」は口偏に+と-(プラスとマイナス)ですが、-をとったら「叶う」になる。いわゆる愚痴や悪口を言わず、良い言葉だけを使うことで、物事がプラスに転じて夢が叶う。と考えられます。「幸せ」と「辛い」も何か一つ足りなくなると辛くなるし、逆に辛い時は何か一つ寄り添うものがあれば幸せになることもあります。

 他にも簡単な漢字でいえば「兆し(事が起こりそうなこと)」ですが、手を動かすことで「挑む」になり、逆に後ずさりすれば「逃げ」になりますし、水を意味する「さんずい」偏を使った「涙」や「泣く」は、泪を流したあとは立ち直り元に戻る。患者の「患」は心が串刺しになり、傷ついている様子も伺え、治療が必要となり医者に掛かる訳です。

 

 このように捉え方によってですが、漢字を分解してみると面白い事が見つかるかもしれません。漢字は誰がどうやって書き、ここまで増えてきたのかは分かりませんが、覚えておいて損はありません。もしも新聞や雑誌などが全て「ひらがな」表示だったら読みにくく内容も頭に入ってこないでしょう。私は以前から、落ち込んでいる時やイライラした気分の悪い時には、漢字の練習をしています。暫くすると不思議と気分が晴れてきますし、更に漢字も覚え、字もキレイになる一石三鳥と有難く有意義な時間となります。昨今、気持ちや時間に余裕が無くなってきた時代だからこそ、手書きで字を書く事をお薦めします。心を落ち着かせていくアイテムかもしれませんよ。

「令和」の時代もロータリアンらしく、心穏やかに寛容の精神で過ごしてまいりましょう。