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イチロー選手に学ぶ

 桜の開花宣言が全国で最も早かったのが長崎県で、先週の例会日の3月20日でした。何と長崎が最も早いというのは40数年振りとの事で、何事も一番というのは嬉しいことですね。

 

 いよいよ平成30年度も残すところ5日となり、年度末らしい日々を送らせて頂いております。特にこの1週間は仕事以外にも様々な行事もあり、自分が何のために何をやっているのか?というぐらい混乱しておりました。

 私事ですが、今年度の業務も明日の大村市の納品検査を残すのみとなり、例年通り来週からは暇な時期となるため、当社スタッフには長期休暇を与えようと考えております。

 

 この1週間は色んなニュースがありました。大相撲春場所では横綱白鵬が全勝優勝を飾り、まだまだ王者として優勝記録を更新されることでしょう。また、本日の国会(参院予算委員会)では2019年度の予算が7年連続で増額の101兆4500億円が可決される予定で、閣議決定後に統計問題が発覚してから修正された異例の予算となります。当初から6億円の増加は赤字国債を発行するようで、本当にこの国は大丈夫なのか不安になるのは私だけではないでしょう。

 ですが何と言っても5日後、4月1日には新元号が発表されます。世間では「安」や「永」などが使われるとの予想がされておりますが、皆様は予想されてますか? 発表予定は1日の正午頃との情報がありますが、記念すべき日がエイプリール・フールであるため、フェイクニュース等にご注意ください。

 

 さて本日の会長の時間は、この話題しかないでしょう!シアトル・マリナーズのイチロー選手(45)の引退です。私も小学3年生から軟式野球を始めましたが、中学1年生で入院したため辞めてしまい、野球は全く詳しくはありません。イチロー選手は体は決して大きいわけではありませんが、名野手でバッターとして偉大な記録を幾つも塗り替えてきたことは当然知っていますし、多くを語らず、クールでストイック。審判のジャッジには意義を唱えたことがない唯一無二のスマートプレーヤーで、全てルーティーンで自己管理を行い、毎朝のようにカレーを食べる事ぐらいは知っております。

 昨年開幕後、もしかして引退?と一時は思いましたが、今年この時期での引退宣言には驚きました。というのも昨年12月にトヨタ自動車の豊田章男社長との対談を拝見した際、「引退はありえません。まだまだ打球の飛距離も伸びているし、体の調子も凄くいい状態ですから来シーズンは楽しみにしていてください」と発言されていたからです。

 皆様も引退会見は御覧になられたと思いますすが、後悔はないですか?との記者の質問に対し「今日の試合でこのような観客の声援をいただき、後悔など全くありません!もっと出来たことはあったかもしれませんが、自分なりに精一杯やってきたつもりです」と堂々と清々しく答え、更に子ども達へメッセージをお願いします。との要望に「野球に限らず好きな事を見つけてください。好きな事だったら苦しみや困難を乗り越えられるトレーニングが出来るし、そこに大きな壁があれば自らが立ち向かえる勇気や自信が育まれると思います」とイチロー選手らしい発言に感動しました。

 

 常に高い目標を掲げ、そこに近づくため己に厳しく、周囲に悩みや緊張感を感じさせない立ち振る舞いは、正にサムライだと思います。さすがに侍は見たことがありませんが、サムライ・ジャパンとしてWBCやオリンピックで日の丸を背負いプレーした姿は今でもはっきりと記憶に残っています。

 ドラフト4位でオリックスに入団後、1軍⇔2軍を繰り返していましたが、仰木監督就任から1軍へ定着され、プロで野球が出来る事が楽しかったそうです。次第に評価が高くなり仰木監督が交代してからは、年々苦しさへ変わっていったそうです。その苦しみの中に身をおき、自らが良い成績や良いプレーをすることが自分の喜びとなり、それがファンや観客の皆様に喜んでいただけるものだと考えていたそうです。しかし4~5年前から、皆様に喜んでいただくプレーが自分の喜びになってきました。と最後のコメントとして残されました。

 

 一流の職業人は一流の人格者であることがこの言葉からも理解できます。

 小学校3年生から野球をはじめ、日本で9年、メジャーで19年の現役生活に終止符をうったわけですが、今後は鈴木一朗として一流の次世代育成に携わっていかれると思いますし、1人のファンとしてこれからもその姿から学んでいこうと思います。