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東日本大震災より8年を迎えました

 報道でもありましたように、一昨日3月11日は東日本大震災から8年を迎えました。被災された方には謹んで御冥福をお祈りします。

 2012年7月に佐賀で開催されたインターアクト年次大会時に、福島県の女子高校生3名参加され、インターアクターやロータリアンに当時の様子を話されたのを思い出します。彼女たちは家族も含め何とか無事でしたが、同級生や先生が数名亡くなられたそうです。

 彼女たちは最後に、この大災害を風化させないでほしい。平凡な日常生活がいかに幸せなのかを感じてください。と訴えられました。その生徒たちも現在24、25歳となられ、立派な社会人として活躍されていると思います。

 

 さて本日の会長の時間ですが、私の職業分類に関連した内容でお届けしたいと思います。昭和63年のこの日は青函トンネルが開通した日で、翌月の瀬戸大橋開通もあり、日本列島が陸路で繋った年です。青函トンネルは2017年まで世界最長でありましたが、スイスのゴッタルトベーストンネル(ユーロトンネル)57kmの開通により世界第2位となりましたが、海底トンネルとしては現在も第1位です。

 青森県今別町から北海道知内町まで約54kmのトンネルのうち約半分が海底ということもあり、調査・測量から工事着工、開通まで27年の歳月を有しました。昭和36年から調査・測量がはじまり、日本鉄道建設公団と建設省(現在の国土交通省)国土地理院が基本測量を行い基準点や水準点を設置しました。

 工事は青森側と北海道側から掘り進められ昭和60年に貫通したわけですが、その誤差X軸=、37.4cm、Y=軸52.5cmで誤差64.4cm。標高誤差H=19.6cmという高精度な記録が残っております。54kmの両側、片側27kmわかりやすく言えば竹松駅からHTB駅までを開放トラバース方式(片押し法)では群を抜いて良い精度だと思います。1km当たり約23mm程度の誤差となりますが、1kmでそんなに?とお思いでしょう。

 誤差とは定誤差と不定誤差があります。不定誤差は文字通り、予測されず原因不明の誤差とされますが、定誤差だけでも理論的誤差、器械が持つ器械差、観測者による自差があります。理論的誤差とは地球楕円体によるものや測る日時、位置や標高、気温・気圧で変化しますが、この誤差は計算式により補正できます。おおまかに言えば標高ゼロmでも1km当たり約1cm程度は誤差と考えていいと思いますし、現場は暗闇の中に照明だけで観測をされたわけです。それを考慮しても50km以上で64.4cmの出会差は素晴らしい成果だと思います。

 

 この実績からトンネル施工は東北や北海道の業者が多い理由でしょう。しかし今後は大掛かりな工事は日本では計画されていませんし、高度成長期の建設物や構造物の老朽化は否めません。我々の業種は今後は技士や診断士の資格が必要となり、維持管理や点検業務が主になるのかもしれませんが、その資格取得はかなり困難なもので、これからの会社方針を考え、備える時期だと思っています。

 

 最後に伝言を頂戴したので報告します。先日、2017-18年度に2740地区ガバナーを務められた駒井英基PG(パストガバナー)と御一緒させていただき、大村北ロータリークラブの現状についてお話させていただく機会がありました。

 「会員も増えてきたようですね。新しく入会された方に今後のロータリーの魅力を存分に伝えるのが麻生さんの役目です。何なりと協力しますので、頑張りましょう」と有難いお言葉をいただきました。ま「たロータリーの友1月号で佐古PGの記事を読みました。記事を読んだ日本のロータリアンが目を覚ましたでしょうね。素晴らしい記事でした。宜しくお伝えください」と伝言を預かってきましたので、この場にてお伝え致します。

 駒井PGは現在、有志でロータリー勉強会を開き、ロータリーが何のために存在し、ロータリアンとしてどうあるべきか?他団体と何が違うのか?を追求されているそうです。

 

 ロータリーは教えるところではありません。ロータリーで何を学ぶかは自由で楽しみ方はそれぞれです。RIや地区のビジョン以前に、会員が何を学び、どう行動するかが最も重要だといえます。

 だからこそ「一日5分、ロータリー」を実践し、失敗を繰り返しながら自身の成長に繋げて、魅力ある会員でクラブを活性化してまいりましょう。