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平和と紛争予防 紛争解決月間

立春も過ぎ、例年になく過ごしやすい日が続いておりますが、まだまだ朝晩は冷え込みますので健康には充分にご自愛ください。

 

さて、先週2/()、第7・8グループのインターシティ・ミーティング(I・M)が盛大に開催されました。ミーティングリーダーを務められた為永伸夫ガバナー補佐、ホストクラブの大村東ロータリークラブ石田会長、松村幹事、野田実行委員長をはじめ実行委員会の皆様には心より敬意を表しますとともに、「ロータリアン地域の中で」というテーマに沿った素晴らしいI・Mだったと感じました。当クラブからも参加された皆様ならびに実行委員会の皆様、本当に有難うございました。

 本日の例会プログラムはI・Mの報告となっております。残念ながら出席が叶わなかった皆様には、どのようなI・Mだったのかがお分かりいただけると思いますのでどうか楽しみにしてください。

 

今月のロータリー月間は『平和と紛争予防 紛争解決月間』です。昨年12月の会長の時間でイラク戦争の首謀者「サダム・フセイン」についてお話しました。イラク戦争後、多くのテロ組織が生まれ無差別に残虐な行為や9.11のような甚大な被害をもたらすテロ行為は次第に形を変えています。ボコハラムやイスラム国のようなインターネットで戦闘員を集う新たな手口を使い、自国に居ながらテロ行為に及ぶなど紛争が無くなることはありません。きっと政治や宗教、日常生活の不満から復讐心を駆り立たせるのでしょう。戦争や紛争で大切な人を亡くした悲しみはまた恨みへと変わり、終わることがない負の連鎖に陥るわけです。

ですが皆様だったらどうされますか?大切な人が被害に会って諦められますか?私だったら必ず復讐心が生まれると思います。罪を憎んで人を憎まず。といった寛容さは私にはありません。

 

 現在日本国民は衣食住には不自由なく普通に暮らせますし、紛争やテロもありません。しかし昨今の報道のとおり千葉県の10歳の女児を虐待により父親が殺してしまった事件や、中年の男がネットで知り合った若い女性を殺害し、畑に遺棄した事件など、紛争と変わらない残虐な事件も多く、その原因は何なのか?どうしたら防げたのか?を考えた時、紛争や犯罪を未然に防ぐのはやはり「人」しか考えられません。

10歳の女児の事件でいえば、母親、近隣住民、友だちと保護者、学校・教師、教育委員会、児童相談所や警察など誰かが気づき、最悪の事態を回避できたでしょう。ネット上のコメントを見ても学校や教育委員会が実施したアンケートを父親に渡した教育委員会の担当者が殺した。とかアンケートが殺した。早く法整備をしろ!などと書かれています。報道のとおり実態調査のため、また事態に備えるためのアンケートも、絶対に守るべきルールが守られずに、責任の所在が明らかになっていないのも問題ですし、日本ではここ5年間で親による虐待は約2倍となっております。

 一年半前、30分卓話で申し上げたとおり、私は無関心が一番の悪だと思っております。私たちが生活する中で、または仕事をする上で様々な困難や問題点があります。あれっ?何故?と思う事が次の行動に反映されるべきなのです。

 何事にも関心を持つことは、万が一の事態を免れたり、危機回避ができたり、あるいは小さなことでも幸せを感じたり、時には感動させられたりする「感覚」を養えるものです。以前申し上げた事は、信号機の赤は右か左か、歩行者用は上か下か?と申し上げました。それぐらい常に何でなんだろう?と関心を持っていれば、例えばコンクリートの間から咲いている身近な花などに勇気や感動をもらったりすると思います。

 

 私は政治家ではありませんので、法整備とか条例制定などはできませんが、この事件で命を落とした女児のため、これまで犠牲になった子たちのため、また次の犠牲者がでないためにもイジメや虐待に気づいたなら直ぐに行動します。もしそれが間違いだったとしても、素直にお詫びすれば済むでしょうし、もし何も行動せず取り返しがつかない事件になった場合、私は悔いてやまないと思います。このことも私だけではなく、皆さんとともに考え、伝えて行くことが実践なのです。

 

「一日5分ロータリー」を実践する上で、身近な事に関心を持ち「みんなのためになるかどうか」を考え、すぐに行動することが大切なのです。行動することは必ず皆様も出来ることです。ロータリアンなのですから。