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ホップ・ステップ・ジャンプ

先週18日(金)I・M実行委員会が開催されました、参加された皆様には感謝申し上げます。主に組織図や当日のスケジュール、式次第の確認がなされ、今後は各部会で協議することになると思いますので、実行委員会の皆様は引き続き御協力をお願い致します。

 

さて市内各地域で新幹線の工事が急ピッチで進められておりますが、大手建設会社も作業員不足なのは否めないようです。また車両規格や乗り継ぎ問題でも佐賀県との協議中ですが、いま提案されている新幹線を活かしたまちづくりが、どのように実施され、期待される効果が得られるのかが楽しみです。

 

新幹線といえば山形新幹線が開通して27年、新庄市まで全線開通から今年で20年目を迎えます。その山形新幹線の車内販売員として伝説となっている「茂木久美子さん」をご存知でしょうか?あちらこちらで講演会をされていますので、ご存知の方もいらっしゃると思います。

平成25年の暮れぐらいの話です、諫早商工会議所のホールで講演されたことを思い出しました。講演内容は「人より5倍売るテクニック」だったと記憶しております。

先に茂木久美子さんが何故伝説的な方なのかというと、茂木さんは平成10年に高校卒業後、18歳でJR東日本に入社。山形新幹線の車内販売員として勤務し、売上金額の最高額を達成され、今なおその記録は破られていないと聞いております。

東京~山形間の往復半、平均売上7~8万円に対し、50万円以上を売上げ、更に数年後、その記録を更新されております。講演内容はその方法がどういったテクニックだったかというお話でした。

 

新人研修を終え、販売員として着任された際、接客時のマナーや販売時のマニュアルを重視し、商品ワゴンに飲み物、食べ物、お土産や新聞雑誌などを積み、車内を回っていたそうです。暫く成績はみんなと同じぐらいでしたが、ある「きっかけと気付き」から年々売上が上がり、その後、久美子会という会が結成され、山形新幹線を利用した観光ツアーも組まれたそうです。

そのきっかけというのは、ご自身は中々方言が抜けず、標準語がとにかく苦手で、ある日一人のお客様から質問され、ついつい山形弁で「んだ!」(はい!)と答え、場が和んだそうです。

そこから「方言でいいんだ!」といった発想が生まれ、その後の成績に繋がっていくのですが、普通なら笑われた後は恥ずかしいとか反省をしようと思うでしょう。しかしそれから彼女は乗車頂いている方々に、大好きな故郷の山形弁クイズや観光地クイズなど含め、名物や名産を知ってもらいたい。とか旅や仕事の道中を楽しんでもらいたいと思うようになったそうです。もちろん販売目的のためではありません。そのうち乗車客の服装や荷物から、何が目的で乗車されているのかがだいたい分かるようになり、話しかけないで欲しい方や休まれている方に配慮しながら、お客様を楽しませる事に徹したのです。それがブログやSNSで話題になり、先に述べた「久美子会」が結成され、より多くの観光客に乗車して頂いたそうです。

 

お客様と接する中で笑いあり、涙ありだったそうですが、共に涙し、感動したいといった純粋なオモテナシの心が成績に反映されたのです。勿論マニュアルは大切です。ですがこれから企業が生き残り、顧客から必要とされるためには、昔から受け継がれた日本のおもてなしの心を私たちが理解し、また次世代へ引き継ぐことが大切です。

 

ロータリーの目的の一つで「職業上の高い倫理基準を保ち、役立たつ仕事は全て価値あるものと認識し、社会に奉仕する機会として各自の職業を高潔なものにすること」とあるように、職業で関わる全ての方々に感謝し、奉仕する気持ちを忘れてはいけないと改めて感じました。だから「一日5分ロータリー」を実践することが、自己の成長に繋がると確信しております。

 

 

最後になりますが、本日は1月23日です。皆様がホップ・ステップ・ジャンプと大きく飛躍されますことを祈念申し上げ会長の時間とさせていただきます。